
夜釣りは「釣れる時間帯」にハマれば爆釣も夢ではありません。
でも「夜っていつ?」「満潮が良いって本当?」そんな疑問を感じたことはありませんか?
本記事では、夜釣りの時間帯・魚が釣れやすい条件・潮の動きの読み方までを徹底解説します。潮見表の読み方も紹介しつつ、潮の満ち引き考え、釣果を上げるコツも紹介。
この記事を読めば、“今日釣れるタイミング”がわかるようになります!
夜釣りの時間帯は魚によって若干違う

夜釣りとは、日没後から日の出前までの暗い時間帯に行う釣りスタイルのことです。
静かな海や川でゆったりとした時間を楽しみながらも、魚の活性が高まる「釣れる時間帯」を狙えば、大きな釣果も期待できます。
夜釣りに適した時間帯の目安
夜釣りの中でも特に釣果が上がりやすい時間帯は、午後7時〜深夜0時ごろと、早朝3時〜夜明け前の時間帯が定番です。
これは、魚の活動が活発になる「マズメ」と呼ばれる時間帯とリンクしています。
- 夕マズメ(ゆうマズメ):日没前後〜午後8時くらい
- 朝マズメ(あさマズメ):夜明け前〜午前6時くらい
この時間帯は、光の変化や水温の変化、プランクトンの動きなどに合わせて魚の捕食行動が活発になるタイミング。
特に満潮の前後1〜2時間は潮の動きが大きく、魚が岸に寄りやすいため、狙い目です。
また、天候や月明かりの影響も見逃せません。
月が明るい夜は魚が警戒しやすくなる反面、真っ暗な新月付近や曇り空の日は魚が大胆に動きやすいという傾向もあります。
その日の潮見表で潮回りや天気予報を確認しながら、ベストな時間を見極めることが大切です。
なぜ夜に釣れる?魚の夜行性と活動リズム
夜に魚が釣れやすくなる理由には、魚の行動リズム(夜行性)が深く関係しています。
たとえばアジ・メバル・スズキ(シーバス)などは夜行性が強く、暗くなるとエサを求めて浅瀬に近づいてきます。
日中は外敵や人の気配に警戒して深場に潜んでいる魚も、夜になると安心して行動範囲を広げるため、岸近くでも釣れるようになるのです。
また、夜はプランクトンの活動が活発になり、それを捕食する小魚も接岸しやすくなります。
結果として、それを狙うフィッシュイーター(捕食魚)たちも集まり、一気に「釣れるタイミング」が訪れるのです。
このように、「暗い時間=魚が動く時間」と捉えると、夜釣りがなぜ成立するのかが見えてきます。
ただし、魚種によって活性が高くなる時間帯や動き方は異なるため、次章では潮の動きとの関係性にも注目して解説していきます。
海釣りは潮の動きと釣果の関係

夜釣りの成功には、時間帯だけでなく「潮の動き」を知っておくことも超重要です。
海釣りは潮の流れや変化によって、魚の活性や居場所が大きく変わるため、「なんとなく釣れない日」はたいてい潮が悪いことが原因です。
満潮・干潮・潮止まりの違いとは?
釣果に影響する潮の状態は、以下の3つに分けられます。
- 満潮(まんちょう):潮が最も高くなる状態。魚が岸際まで接近しやすく、釣りやすい時間帯とされる。
- 干潮(かんちょう):潮が最も低くなる状態。ポイントによっては魚が遠ざかることもあり、釣りづらい。
- 潮止まり:潮の動きが一時的に止まる時間帯。魚の活性が低下しやすく、釣れにくいとされる。
特に「満潮の前後1〜2時間」は、潮が動き出すタイミングであり、魚のエサへの反応が高まるゴールデンタイムです。
逆に「潮止まり」は、海水の流れがなくなり、魚の動きも鈍るため注意が必要です。
潮の動きは魚の活性に直結しているのでどうしても渋い状況となることもあります。
「今が釣れる時間かどうか?」を見極めるためにも潮汐(ちょうせき)をチェックする習慣をつけましょう。
潮見表の見方と活用方法
潮の動きを事前に知るには、「潮見表(しおみひょう)」を活用するのが基本です。
潮見表は、1日ごとの潮の高さ(潮位)、満潮・干潮の時間、潮の種類(大潮・中潮・小潮など)を教えてくれる便利なツール。
潮見表でチェックするべきポイントは以下のとおり:
- 満潮と干潮の時間
→ その前後2時間が釣りやすい時間帯。 - 潮の種類(大潮・中潮・小潮・長潮・若潮)
→ 一般に「大潮」は潮の動きが激しく、魚がよく釣れる日とされています。
おすすめの活用法としては、スマホアプリや釣具店にある無料配布の潮見表を使って、自分が釣行する時間帯と潮位の変化を照らし合わせること。
「釣りやすい時間」「魚が岸に寄るタイミング」を見つけるには最適です。
さらに、潮見表+マズメ時間(朝夕の薄明かりの時間帯)を組み合わせれば、釣果アップの可能性はグンと高まります。
魚が釣れやすい条件とは

「今日はなんだか釣れそうな気がする」——その予感、実は科学的にも裏付けられています。
魚が釣れやすくなるタイミングには、いくつかの共通した条件があるのです。
特に夜釣りにおいては、時間帯・潮位・月の明るさ・気温や水温など、さまざまな自然要素が釣果を左右します。夜は魚の釣れるレンジが浅くなるため、軽めの仕掛けでも十分アタリが出やすいです。
ここでは、釣れやすいタイミングを見極めるためのヒントを解説します。
釣れやすい時間帯の特徴
時間帯 | 魚の動きの傾向 | ポイント | 活性キーワード |
---|---|---|---|
朝マズメ | 夜行性の魚がまだ活発、捕食行動が強い | 岸際・港湾・堤防の先端など | 活性が高い、釣れやすい |
日中(潮止まり) | 光量・人の動きで魚が警戒しやすい | 深場・ストラクチャー周辺 | 活性が下がる、釣れにくい |
夕マズメ | 小魚の活動が再開、肉食魚も接岸 | 薄暗くなるタイミングの浅場やテトラ周辺 | 活性が高くなる、チャンスタイム |
夜(新月) | 光が少なく警戒心が薄れる | 外灯のない暗がり・常夜灯付近 | 活性が高い、釣果が出やすい |
夜(満月) | 光が強く魚が散ることも | 常夜灯より暗い場所・船影など | 警戒心が高まる、やや釣れにくい |
魚が活発に動く時間帯には、いくつかの共通点があります。
- 潮が動いている(流れがある)時間帯
- 満潮・干潮の前後1〜2時間
- 朝マズメ・夕マズメの時間帯
- 暗くなり始めた直後 or 明け方直前の時間
このような時間帯では、プランクトンや小魚が活発に動き、それに引き寄せられてフィッシュイーター(肉食魚)も動き出します。
また、風が穏やかで波が適度にある日や、潮の流れが安定しているタイミングも好条件と言われています。
魚の活性が高くなりやすいため、仕掛けへの反応が早くなる傾向があります。
潮位・月齢・気温・水温の影響
潮位の変化、つまり海面の高さは、魚の居場所に大きな影響を与えます。
- 潮位が高い=魚が岸寄りまで来る
- 潮位が低い=深場や障害物の周辺に集中する
このため、潮位の上昇・下降に合わせて釣り場を選ぶと効果的です。
特に「満潮に向かう時間帯」は魚が動きやすく、干満差を意識すると釣れやすくなります。
また、月齢(新月〜満月のサイクル)によって、潮の動きや光量が変化します。
- 新月や曇り夜=魚の警戒心が薄れやすい
- 満月や明るすぎる夜=魚が散りやすい
さらに、水温と気温の差が少ない夜は魚の活性が上がりやすいとされています。
水温が極端に低い・高い時期よりも、安定している時期(春・秋)がベストコンディションです。
こうした環境の変化に敏感な魚の性質を理解することで、「今日は釣れるタイミングだ」と確信を持って釣行できるようになります。
夜釣りにおすすめの時間帯【魚種別】

夜釣りと一言でいっても、狙う魚によって「釣れる時間帯」は変わります。
ここでは、人気ターゲットである「アジ」「イカ」「太刀魚」のベストタイムと、朝マズメ・夕マズメとの違いを解説していきます。
アジ・イカ・太刀魚などのベストタイム
アジ
- 活性が高くなるのは夕マズメ~深夜0時前後
- 外灯がある場所(常夜灯周辺)に群れが集まりやすく、光に反応してエサを追う
- 潮の動きがあるタイミングなら、満潮前後がベスト
イカ(アオリイカ・ヤリイカなど)
- 活発になるのは夕方~深夜2時ごろまで
- 潮が緩やかに動いている時にエギングが効果的
- 満月の夜は避ける人も多く、曇りや新月の方が狙いやすい
太刀魚(タチウオ)
- 活性が一気に上がるのは夕マズメ~日没後1〜2時間以内
- 暗くなるにつれてエサを追いかけるスイッチが入り、夜間のジグ・ワインド釣法が有効
- 常夜灯下でもヒット率が高いが、潮止まりは避けたい
これらの魚種はすべて夜行性傾向があり、薄暗くなる時間帯~深夜にかけてが狙い目です。
魚種ごとにベストな潮のタイミング・時間帯を押さえておけば、効率よく釣果アップが狙えます。
朝マズメ・夕マズメとの比較
朝マズメ・夕マズメは「釣りのゴールデンタイム」と呼ばれ、昼行性・夜行性問わず魚の活性が上がる時間帯。
とはいえ、魚種によって「夜釣りがベスト」なケースも少なくありません。
魚種 | 夜釣りとの相性 | 朝マズメ | 夕マズメ |
---|---|---|---|
アジ | ◎ | ◎ | ◎ |
イカ | ◎ | △ | ◎ |
太刀魚 | ◎ | △ | ◎ |
メバル | ◎ | △ | ○ |
スズキ | ○ | ◎ | ◎ |
- アジやメバルは朝マズメ・夕マズメも強いが、夜釣りで連発も狙える
- イカや太刀魚は「夜の時間帯」が特に活性が高く、夜釣り向き
- スズキ(シーバス)はマズメ中心だが、夜の河口でも反応が出やすい
釣りたい魚に応じて、時間帯を変えていくと効率よく狙えます
夜釣りを成功させるためのチェックポイント

夜釣りは昼間の釣りと違い、環境や準備によって釣果に大きな差が出るのが特徴です。
エサや仕掛けの選び方はもちろん、釣行前のポイント選びや安全対策も万全にしておくことが、成功のカギを握ります。
エサの選び方と仕掛け
狙う魚に応じたエサと仕掛けを使うことで、ヒット率は格段にアップします。
夜釣りでは、視覚よりも嗅覚・波動で反応する魚が多いため、アピール力が重要になります。
夜釣りではエサの視認性や動きやすさも考慮して、カラーや形状を選ぶのがポイントです。
アジ・メバル・カサゴなど
- アピール力の強いエサ(アミエビ、オキアミ、虫エサなど)が有効
- サビキ釣り、ウキ釣り、胴突き仕掛けなどが定番

イカ(エギング)
- 夜光タイプのエギ(蓄光・グロー系)を使うと反応が良い
- ゆっくりフォールさせて長く見せるのがコツ

太刀魚
- ケミホタルや光るワームなど、光で誘う仕掛けが効果的
- ワインド釣法やテンヤ仕掛けなど動きで誘うパターンも◎

また、常夜灯の有無や潮の流れに応じてオモリの重さ・仕掛けの長さを調整することで、魚のいるタナ(層)を捉えやすくなります。
釣行前のポイント確認と安全対策
夜の釣行では、釣れるポイントを選ぶと同時に、安全を最優先に考えることが重要です。
ポイント確認のコツ
- 昼間のうちに下見をしておく(足場・水深・障害物など)
- 常夜灯の有無や、釣り人の多さもチェック
- 潮見表を確認し、満潮・干潮時間を把握しておく
安全対策の基本
- ライフジャケットは必須
- ヘッドライト+予備のライトで視界を確保
- スパイクブーツや滑りにくい靴を着用
- 荷物は最小限にまとめ、両手が空く状態に
- 単独釣行は避け、仲間と行動するのが理想
夜の海では、転倒・滑落・急な高波による事故が起こることもあります。
そんな「もしもの時」に備えるなら、現在地をリアルタイムで通知できる緊急連絡アプリ「かけつけ」の活用もおすすめです。
水辺で遊ぶ場合の道具を紹介しています:
川遊び持ち物&服装完全ガイド|川釣りでも安心の必須アイテム紹介
かけつけSOSアプリとは?

「かけつけ」は、夜釣りや漁業、林業、登山など自然の中で遊ぶ人、仕事をする人の命をグループで守るために開発されたSOS通知アプリです。自然の中に行く人は積極的に使いましょう。
一人作業や自然環境での活動を行う人向けに
- 緊急時にSOSボタンを押するだけで、設定した家族・仲間に現在地をリアルタイム通知
- 通常時は非通知なのでバッテリー節約&プライバシー配慮
- iPhone版はすでにリリース、Android版も近日公開予定
公式サイト:かけつけアプリ
夜釣りに行く前には「仕掛け」だけじゃなく、「安全装備」も万全に。
安心して釣りを楽しむために、「もしも」の準備は欠かさずにいきましょう。
Q&A:よくある夜釣りの疑問

夜釣りは魅力的だけど、初めての人や最近始めた人にとっては、わからないことや不安も多いもの。
ここでは、よくある疑問にズバッと答えていきます。
潮が悪いときはどうする?
「今日は潮が悪い」と言われることがありますが、“悪い”潮でも工夫次第で釣果を出すことは可能です。
潮が悪い=潮止まり or 小潮・長潮の日のこと
- 潮の動きが弱く、魚の活性が上がりにくい
- 流れがないことでエサの匂いや動きが拡散しにくい
そんなときの工夫ポイント
- アピール力の強いエサやワームを使用する(臭い・光・音を活用)
- 常夜灯の明暗部を狙う:魚が集まりやすい
- 動きの少ない釣り方にシフト:置き竿やステイ系の釣り
また、「潮が悪い=絶対釣れない」ではなく、「読みと工夫の勝負」です。
満潮・干潮のちょっと前など、わずかに潮が動く前後の時間帯を狙うだけでもヒット率は上がります。
夜釣りと満月の関係は?
「満月は釣れない」という説、よく聞きますよね。
これは一部正解で、一部は誤解でもあります。
満月の夜が不利な理由
- 明るすぎて魚が警戒する
- 影が落ちて仕掛けが見えやすくなる
- 魚の行動範囲が広がり、散りやすい
でも満月でも釣れる条件はある!
- 常夜灯のないポイントを選ぶ
- 月明かりに背を向ける配置で釣る
- イカや太刀魚など、視覚に頼る魚には有利なことも
実際には、「満月だから絶対NG」というより、ポイントと魚種の選び方が重要。
たとえば、イカは月明かりをうまく使って群れを誘導することもあります。
夜釣りで注意すべきマナーはある?
夜釣りでは、周囲への配慮が非常に大切。
少しの配慮が、他の釣り人とのトラブルや近隣住民との摩擦を防ぎます。
夜釣りマナーの基本
- 車のアイドリングは控える(静かな場所では音が響く)
- ライトをむやみに海面・他人に向けない
- ごみの持ち帰りは絶対マナー
- 場所取りは譲り合い、会話も静かに
また、釣り人同士の情報交換や挨拶が安全にもつながります。
まとめ:夜釣りで釣果を上げるには「時間帯・潮・安全対策」の3軸がカギ

夜釣りを成功させるには、「いつ・どこで・どうやって釣るか」を考えるだけでなく、自然の動きや安全への配慮もセットで考えることが重要です。
特に押さえておきたいポイントは以下のとおり:
- 魚の活性が高まる時間帯を狙う(満潮前後・朝マズメ・夕マズメなど)
- 潮の動き(満潮・干潮・潮止まり)を潮見表で確認する
- 魚種ごとの釣れる時間・アプローチ方法を把握しておく
- 満月や風など「条件が悪い時」の工夫も用意しておくこと
- 安全対策と事前のポイント調査は絶対に怠らないこと
また、万が一に備えて、リアルタイムで位置情報を仲間に伝えられる「かけつけSOSアプリ」のようなツールも、これからの釣行のスタンダードになるはずです。
どこで釣りを開始したかなどチェックイン機能も付く予定で、仲間や家族に最後の位置を通知+確認して安全に夜釣りをすることが可能です。
夜の海は、魚たちの世界が活性化する特別な時間。
その動きに寄り添い、自然のタイミングを見極めて、「釣れる瞬間」を手に入れましょう。