雨の日・雨上がり・雨のあとに釣れる魚とは?|海釣りと雨後の釣り方・安全対策も解説

「雨の日に釣りって、どうなんだろう?」

週末アングラーなら誰もが一度は悩むテーマ。

晴れの日に比べて釣れるのか、濡れてまで出かける価値があるのか——気になりますよね。

実は、雨の影響で魚の活性が上がるタイミングがあり、うまく狙えば「晴れより釣れる」ことも珍しくありません。特に雨上がりや濁りが入った直後は、ベテランも狙いに行く“爆釣タイム”が存在します。

この記事では、そんな「雨の日の釣り」における釣果アップのコツ・タイミング・注意点を徹底解説。

週末だけ釣行するような中級者が、雨を味方にできるよう、実践的な情報をまとめました。

目次

雨の日の釣り、実はチャンスって本当?

雨が降ったあとに出た虹を見ながらの釣り

雨と魚の関係

雨が降ると、人間にとっては「面倒くさい天気」ですが、魚にとっては環境が一変するタイミングです。水面に落ちる雨粒の音で警戒心が薄れ、普段は慎重な魚たちも大胆に動きやすくなります。

また、雨によって水中の酸素濃度が高まり、活性が上がる魚もいます。

特に雨の日は水面近くまで酸素が行き渡るため、表層を意識した釣りが効果的な場合もあります。

釣果に影響する「気圧・水温・濁り」

雨の影響で最も大きな影響をもたらすのが「気圧の低下」です。

気圧が下がると魚は浮き袋のバランスをとりづらくなり、浅い場所に移動する傾向があります。これにより、普段よりも手前のポイントや浅場で釣果が出ることも。

さらに、雨で水が濁ると、魚の視界が悪くなり、ルアーやエサへの警戒心が緩みます。ベテランほど「雨の日の濁りはチャンス」と言うのは、こういった背景があるからなんです。

釣れるのはいつ?タイミング別の違い

雨の日の沼

雨が降る前|魚の活性が一時的にUP

雨が降る直前、気圧がゆるやかに下がりはじめるタイミングは、実は「隠れたチャンスタイム」です。

魚は気圧の変化に敏感で、一時的に活性が上がることがあります。

この時期は、魚が活発にエサを追う傾向があり、短時間でも爆発的な釣果が出るケースも。

ただし、雨の兆しを見逃さずにタイミングを見計らう必要があり、読めないと空振りになるリスクも。

雨が降っている最中に釣りに|釣れるが注意点も多い

雨が降っている様子

雨が本格的に降り出すと、魚の警戒心はぐっと下がります。天候の変化は釣りにとってはメリットがあります。

水面が波立ち、人の気配や仕掛けの動きが目立たなくなるため、ルアーやエサに食いつきやすくなります。

特に、雨粒による表層の騒がしさに乗じて、表層を意識した釣り(トップやミノー系)が有効になる場面も

ただし、風や水位の急変には注意。安全を確保した上での釣が前提です。

雨の後の釣り|ベストタイミングはここ!

雨上がりは、多くのアングラーにとって“勝負どころ”です。

水温や濁りが程よく変化し、魚が活性化して動き出す瞬間でもあります。特に、流れ込みや濁りのある側を狙うと、ヒット率が一気に高まることも。

また、雨が上がった直後は人も少なく、釣り場が空いていることが多いのも魅力。タイミングさえ合えば、「雨の後が一番釣れる」と感じる経験ができるはずです。

雨の日に魚が釣れやすい条件とは?

カラフルなスッテ

水温と酸素濃度の関係

雨が降った後では水面の温度が下がり、酸素が多く溶け込むようになります。

これにより、水中の濃度が上がり、魚の活性もグッと上がるんです。

特に夏場など、高水温で魚がバテ気味のときには、雨が「一時的なクールダウン」の役割を果たしてくれます。

この変化が、普段はボトムでジッとしている魚を浮かせ、表層でのアタリが出やすくなる要因になるんです。

濁りによる警戒心の低下

雨によって流れ込んだ泥やゴミで水が濁ると、魚の視界は悪くなります。

これが逆に「エサだ!」と思わせやすくなるチャンス。ルアーのシルエットや動きが際立ち、リアクションバイトを誘いやすくなるからです。

しかも、普段は神経質で食い渋る魚ほど、この濁りで大胆な行動をとることがあるため、いわゆる“スレた魚”にもチャンスが広がります。

溜まりやすい場所を狙う

防波堤、トラポット

雨による流れ込みや地形の変化によって、餌がたまりやすいポイントが生まれます。

例えば、流れがぶつかる場所、水深が急に変化するスポット、堤防の角などは、雨天時の一級ポイントになりやすいです。

こうした場所には自然とベイト(小魚や虫など)が集まり、それを狙ってフィッシュイーターも寄ってきます。つまり、雨の日は「魚が集まる場所」が明確になりやすいんです。

雨の日におすすめの釣りスタイルとジャンル別攻略法

雨の日に釣れたイカ

アジ釣り・イカ釣りなどライトターゲットの攻め方

アジ釣りやイカ釣りは、雨の日でも楽しめる“ライトスタイル”として人気です。

特にアジは群れで回遊するため、濁った水や雨の音でにより爆釣モードに入ることもあります。

また、イカ釣りでは、エギやスッテのカラー選びが釣果を左右します。雨の日は水面が暗くなるため、白やピンク系の視認性が高いエギが効果的です。

魚釣りとは違った釣り方が必要になりますが、それもまた雨の日ならではの面白さです。

雨に強い釣りスタイルとは?

雨の日に強い釣りには共通点があります。滑りにくい足場でできること、そして濁りの中でもしっかりアピールできる釣法であることです。

サビキ釣りやブッコミ釣りなど、手返しが早くて水の濁りにも強い釣りはおすすめです。

また、の釣りには向かない日でも、の釣りは逆に成果が出やすくなる場合もあります。

濁った水や風の影響を逆手に取って、釣り場を変えるなど柔軟な対応が釣果を分けるポイントになります。

釣りを成功させるための装備と準備のポイント

釣りを雨の日に楽しむためには、装備の選び方がカギになります。滑りにくい長靴や防水性の高いウェア、グローブなどを用意しておくことで、集中して釣行に臨めます。

また、は雨の中でも気温が下がりやすい日が多く、防寒対策や体調管理も大切です。

釣りの準備として、予備のエサやタオル、替えの靴下などを持っていくことも忘れずに。後は、無理せずに釣りを楽しむこと。それこそが雨の日釣りで最も大切なことかもしれません。

雨天時の海釣り|注意点とコツ

雨の日に釣りをしている男性

波・風・流れの変化に注意

雨の日の海は、一見穏やかに見えても「水面下」で大きな変化が起きています。

特に注意すべきなのがうねり・風の急変・潮の流れ。釣り場によっては、急激な潮位変化や波打ち際の濁りが釣果に影響することもあります。

また、滑りやすい足場にも要注意。濡れた堤防や磯は、想像以上に危険。

ライフジャケットと滑り止め付きのシューズは必須装備。無理な釣行は避け、安全を最優先に考えましょう。

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雨に強いエサ・ルアーの選び方

濁りが強い雨天時には、魚の視界がかなり悪くなります。そのため、派手なカラー波動の強いアクションを持つルアー、または匂いの強いエサが効果を発揮します。

例えば、シーバス狙いならチャートカラーのミノーやバイブレーション。

チヌ狙いなら、音や振動でアピールできるワームもおすすめです。雨の影響で「釣り方」そのものを変える必要がある場面も多いのです。

雨の日の釣行に向く堤防・磯の特徴

雨天時は、水深があり濁りがほどよく入る釣り場が有利です。

たとえば、外洋に面した堤防や潮通しの良い磯場などは、流れによってエサがたまりやすく、魚の回遊も期待できます。

逆に、完全に閉鎖された港湾内は、雨で真水が溜まりすぎて塩分濃度が落ち、魚の活性が下がることも。釣行前に天気予報と海況をチェックし、適切なポイント選びを意識することが、釣果への第一歩です。

雨の日釣りのメリットとデメリットを整理しよう

雨の日の浮き

釣り人にとっての意外なメリット

実は、雨の日の釣りには釣り人にとってのメリットもあります。

たとえば、晴天の日に比べて釣り場が空いていることが多く、混雑を避けてゆったり釣行できるのは大きな利点です。

また、魚の活性が上がる条件がそろえば、短時間で「魚が釣れた」という結果が出やすくなるのも魅力。

雨が降ったことで表層でも積極的にアタックしてくる魚が増える傾向もあります。

雨のデメリット|装備・滑り・安全リスク

一方で、当然ながら雨の日釣りにはデメリットもあります。

まず第一に、濡れた足場による滑りのリスク。岩場や堤防では転倒事故が多発しており、安全対策は欠かせません。

また、視界の悪化や寒さ、機材の劣化なども無視できない要素。装備が不十分な状態で無理に釣行すると、釣果以前に「ケガ」や「体調不良」のリスクが高まります。

天気予報と釣行判断のコツ

雨の中でも「行くべき日」と「やめておく日」を見極めるには、天気予報のチェックが欠かせません。

特に注意したいのは、大雨・落雷・突風の予報が出ているケース。いくら釣れやすい条件がそろっていても、危険を冒すべきではありません。

また、釣り場の地形や風向き、潮の流れも「以下のような条件に当てはまると危険」など、事前に把握しておくことが重要。釣りにおいて、安全と釣果は常にセットで考えるべきなのです。

まとめ

釣れたアジ

雨の日でも釣りは十分楽しめます。濁りや気圧の変化で魚の活性が上がり、釣果につながるチャンスもあります。雨が降る前・最中・後で釣れるタイミングは異なり、エサやポイントの選び方も変わります。

海や淡水それぞれに注意点があり、特に濁りと流れ込みの活用がカギとなります。

一方で、雨の日の釣りは足場の滑りや天候の急変など、リスクも伴います。

安全を確保するためには、防水装備や釣り場の選定に加え、万が一に備える対策も重要です。

とくに一人での釣行時には、位置情報を緊急時にグループで共有できる「かけつけ」のような見守りサービスを活用することで、安心して釣りに集中できます。

自然の恵みを楽しみながら、安全意識も忘れずに釣りを楽しみましょう。

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